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本明山
【ほんみょうざん】


江津(ごうつ)市の西南端有福(ありふく)温泉町本明と那賀(なか)郡金城(かなぎ)町大字入野の境にある山。標高417m。乙明(おとあけ)山ともいい,一般には権現山と呼ぶ。もと「もとあけ」と称したことから本明・乙明とも書かれた。石見西部の豪族益田氏の一族兼広が,天福元年阿刀(跡市)福屋の地方を得て福屋氏を称し,文永・弘安の頃本明山に築城,ここを根拠地として石見東部から邑智(おおち)郡に勢力を伸張した。永禄5年2月,福屋兼隆が毛利軍の攻撃を受け滅亡するまで,およそ290年間居城とした。現在,山頂付近に金毘羅神社が祀られ,古城跡からは落城の際の焼けた籾殻などの出土をみる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7181189