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三井野原
【みいのはら】


仁多(にた)郡横田町と広島県との境にある三国(みくに)山北斜面中腹の平坦面。標高700m。国道314号が通る。ところどころで礫層の発達が見られ,この広い谷は以前はもっと広い流域をもった谷の跡で,西条川の旧河床である。現在の分水界辺りは地形学上の風谷ウインドギャップで,南流している西条川の上流部分が,北流する室原(むろはら)川の急速な谷頭浸食によりできたものと思われる。昭和22年ここに開拓者が入植し,同24年には三井野原スキー場が開設,国鉄木次(きすき)線三井野駅も建設された。現在では高冷地野菜の出荷やスキー場で知られ,また,春から秋にかけて絶好の行楽地として著名である。同28年に県境が変更され,広島県から島根県仁多郡横田町に編入された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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