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御幸ケ丘
【みゆきがおか】


邑智(おおち)郡瑞穂(みずほ)町大字下亀谷の亀谷段丘上にある。出羽(いずわ)川の両岸には新旧2段の河岸段丘が発達し,段丘上には縄文早期の石鏃出土の横道遺跡をはじめとし,順庵原古墳・淀原江迫古墳・石堂古墳・長尾原古墳などの未発掘の古墳が存在する。中世の寺院跡もあり,遠い祖先の生活の舞台であった。段丘は河川・小渓流に分断されそれぞれ固有名称がある。なかでも亀谷段丘の御幸ケ丘は県指定の天然記念物「御幸松」があり,八幡神社の社叢と店所(みせどころ)の地名を残す祭り原は祭政一致の場となり,明治期からは祭り場の一部を含めて教学の殿堂地となる。近時学校統廃合によってその跡地に瑞穂町の地理的・歴史的・民族的な縮図を持つ綜合文化センターとしての郷土館設置が進められている。昭和53年4月,田所地区民の寄金によって社叢の一隅に神明造りの「護国社」が創建された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7181534