室上山
【むろがみやま】
江津(ごうつ)市浅利町の南部にある秀麗な山。標高246m。山容から通称浅利富士の名で呼ばれる。また,屋上(やかみ)の山・高仙(たかぜん)ともいう。柿本人麻呂の「……渡りの山の黄葉の 散りの乱ひに妹が袖さやにも見えず 妻隠る屋上の山の……」(万葉集巻2)の「屋上の山」は「一に云う。室上山」の注のようにこの山に比定される(八重葎など)。山頂に高仙地蔵が祀られ,4月24日と8月24日の例祭には遠近からの参詣人が多い。山麓地帯は江戸後期砂鉄採集地となっていた。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7181572 |