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八雲山
【やくもやま】


八束(やつか)郡八雲村と大原(おおはら)郡大東町との境にある山。標高421m,東麓が八雲村大字熊野,西麓が大東町大字須賀。「風土記」所載の「須我山(すがやま)」は,この八雲山を含んだ山塊の総称と考えられる。「雲陽誌」にも「須我山」とあって,「風土記に載る所なり,古え須我社ありという,今は諏訪明神の宮山なり,里俗宝名塚という」とある。八雲山というのは,「古事記」に,八岐大蛇を退治した須佐之男命が宮造りの地に須賀の地を選んで,「八雲立つ出雲八重垣妻籠みに八重垣作るその八重垣を」の歌を詠んだというその伝承によると思われるが,いつ頃から定着した名称となったかは不明。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7181641