100辞書・辞典一括検索

JLogos

6

八ツ畦
【やつうね】


大原郡加茂(かも)町大字近松(ちかまつ)にある丘陵。加茂町南部,木次(きすき)町へ向かう国道54号の東部に位置する。地名は8つの小丘が続く地形による(大原郡誌)。中世には街道が通じており,永禄5年12月,出雲へ進攻していた毛利元就軍の補給を断つため尼子方の熊野西阿が当地へ進出,毛利方の三刀屋久扶に逆襲されて戦死した。「九万殿権現」の地蔵碑が建てられていたが,大正6年さらに「熊野入道西阿碑」を建立。九万殿は熊野殿のことで,合戦の模様は「陰徳太平記」「雲陽軍実記」に詳しい。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7181686