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箭山
【ややま】


飯石(いいし)郡赤来(あかぎ)町の南端,広島県境に近い三国山北方の山。標高735m。ここから流れ出る真木(まき)川は,小田川と合流して赤名(あかな)川に入る。「風土記」に「磐鉏(いわすき)川。源は郡家の西南七十里なる箭山より出で,北に流れて須佐(すさ)川に入る。年魚あり」とある箭山が比定される(風土記参究)。また,「古典文学大系本」の頭注によれば弥山(みせん)(935m)に比定している。丹塗(にぬり)矢神話にもゆかりのある山で,大山咋(おおやまくい)神の化身である丹塗矢がこの山から飛んできたのを玉依(たまより)姫が拾いあげたことにちなむ山名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7181754