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石島
【いしま】


玉野市の東部にある島。胸上の南5.3km,出崎半島の南1.3kmに位置する。北側は玉野市,南側は香川県直島町に所属する。香川県側では井島という。面積2.657km(^2),本県側は0.817km(^2)。島の最高点は香川県側で156.7m。全島花崗岩からなり,その景観から石島と名付けられたともいう。備前藩と讃岐藩との間で漁場紛争や領有問題などがあり,元禄15年幕府評定所の裁定により,西のヘラガ崎から北の戸尻鼻を結ぶ稜線より北が備前藩領となった。元禄15年以後,胸上より3戸9人が移住し漁業を中心に農業も行っていた。井島には鞍掛に旧石器・縄文時代の遺跡があるが,石島にも旧石器時代のナイフ形石器や古墳時代の戸尻鼻古墳群,ヘラガ崎の石島1号墳,胸上小学校石島分校付近の2号墳,港の東の天狗山の3号墳などがあり,サヌカイト石片・須恵器片などが発見された。石島の宮山には元禄13年創建の山神社がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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