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右手峠
【うてとうげ】


宇手峠とも書く。勝田郡勝田町右手と鳥取県智頭町西谷との県境にある峠。標高627m。県道智頭勝田線が通る。峠名の起源は,那岐山麓を中心に東作地方に残る巨人伝説の主人公三穂太郎による。妻の嫉妬で毒殺された彼の体が四辺に飛び散り,その右手がこの峠の南の谷に落ちたのでその地を右手と呼び,それを祀った右手大明神があったことによるという。中国山地脊梁部のうち,因幡・美作国境の分水界上にある鞍部の1つで,西方6kmの黒尾峠,東方6kmの志戸坂峠とともに重要な峠であった。峠の南は梶並川の源流部にあたり比較的緩やかな谷を形成し,梶並中谷と総称される。北の鳥取県側はつづら折りの道である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7182400