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大多府島
【おおたぶじま】


もとは大漂(おおとう)とも書いた。和気郡日生(ひなせ)町に属する。周囲5km,面積0.4km(^2),東西1.2kmの細長い島。日生港から海上およそ6km,日生諸島の最南端に位置し,播磨灘に臨む。全島流紋岩からなり,よく耕されて野菜畑となっている。元禄11年,岡山藩は島の北岸に港を開き,開港と同時に邑久(おく)郡から農民を移住させて開拓した。南岸は海食崖が発達し,勘三郎洞と呼ばれる海食洞などがある。小型鋼船による瀬戸内海を中心にした海運業に従事するものが多い。開港当時の番所や灯籠堂跡,大井戸などが現存する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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