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加須山
【かすやま】


倉敷市加須山にある山。標高60m程度。近世初期までは周辺は海であり,この山の南にある高坪山とともに島であった。元和4年この地を領した庭瀬藩主戸川達安が新田開発を行い,この丘を加須島と称し,島から山に,さらに一帯の村名に転じた。寿永3年12月,源平合戦藤戸の戦いの折,この一帯は源氏方の陣地となり,佐々木盛綱が藤戸海峡を馬で徒渉し戦功を立てたゆかりの地で,佐々木谷・乗出し岩などの地名が残っている。山のほぼ中央部を二分する形で国道2号が東西に走る。南麓一帯は倉敷市の近郊住宅地として開発が進んでいる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7182927