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黄島
【きじま】


邑久(おく)郡牛窓町に属し,牛窓諸島の1つ。前島の東南にあり,東西870m,南北330m,周囲約3km,標高59m。古くは鬼島,のち木島とも称し,のちに黄島となったと考えられる。長く無人島であったが,昭和17年移住者により開墾され,現在秀明会修練道場などもつくられている。南西部の標高30mの舌状台地中央部に黄島貝塚があり,縄文早期の遺物が出土。押型文土器で,黄島式土器として瀬戸内地域縄文早期の代表的型式となっている。下層が淡水産のヤマトシジミ,上層が海産のハイガイで,黒島貝塚とともに,縄文期の瀬戸内の海水位上昇の証拠として貴重である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7183318