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鬼女洞
【きめんどう】


新見市法曽字栢のドリーネの底に開口する鍾乳洞(石灰洞)。ドリーネの水が流入する吸込穴が洞口であり,末端は高梁(たかはし)川に面した石灰岩の岩壁に開口している。洞口が2つあり,貫通したトンネル穴。どちらからでも入洞可能である。吸込穴としての洞口は巨大であり,高さ15m,幅17m。平常は流水は少ない。洞内の天井の高さは約7~15m。二次生成物は発達せず,つらら石・石筍・カーテン・石灰華がわずかに見られる。洞内には洞床より0.3~1mの箇所に円礫の堆積層があり,豪雨時の状況が推定される。かつて観光洞として開発したが,交通の便,洞内景観ともに観光に適さず失敗した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7183420