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草間台
【くさまだい】


新見市土橋・足見・草間に広がる石灰岩の卓越した台地。東は佐伏川,西は高梁(たかはし)川に限られる。石蟹郷台・豊永台とともに阿哲台を構成する。その範囲は東西約7km,南北約10kmに及ぶ。台地面の標高は350~450m程度。非石灰岩の丘陵は500m前後である。台地面にはドリーネ・ウバーレ・カレンフェルトなどのカルスト地形が分布する。特に老能の北,羅生門,土橋下組の西などにドリーネ群が発達する。馬繋の羅生門(国天然記念物)は見事なカルスト天然橋である。また佐伏川の谷底近くに,間歇的に水を吐く潮滝(草間の間歇冷泉,国天然記念物)がみられる。井倉峡の懸崖には井倉洞が開口し,井倉洞の滝や絹掛の滝などが懸かる。台地上は畑地が多く,古くは草間タバコ,のちに備中葉「松山刻み」の主産地として知られ,いまも葉タバコの栽培が行われている。近年は野菜・モモも栽培されている。主な鍾乳洞には,井倉洞・井倉上の穴・観音洞・こうもり穴・羅生門第一洞・馬繋の穴・土橋の穴・いまの穴・中井第一洞・たぬき穴・足見こうもり穴・二つ木の穴・牛追い小屋の穴・本小屋の穴・ごんぼうぞねの穴・湯川第三洞・湯川第四洞などがある(阿哲台の鍾乳洞)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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