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こうもり穴
【こうもりあな】


新見市唐松字位田にある鍾乳洞(石灰洞)。総延長約400m。弱迷路型の吐出穴。洞口は3か所あり,主洞口は約3m×3m。北東および南東方向に主洞は延びている。上洞と下洞の洞窟が連鎖したもので,上洞はリムストーンが発達しケイブパールがある。洞口より約35m前進すると,下洞に続く縦穴(-3.6m)がある。下洞には流水があり,リムストーン・つらら石・鍾乳管・洞窟サンゴなど二次生成物が発達していたが,破壊されて廃墟となっている。洞床は粘土と砂礫が多く,末端部には滝があり最後は水没して前進不可能となる。こうもり穴の流水は下流の新見漁業組合養鱒場の水源として使用されている。コウモリの生息地であり,こうもり穴の語源となっている。キクガシラ・コキクガシラ・ユビナガコウモリが生息し,グアノの堆積もあり,トビムシ・サトウリュウガヤスデ・メクラヨコエビなどの洞窟生物も多い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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