100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

護王穴
【ごおうあな】


阿哲郡哲多町花木にある鍾乳洞(石灰洞)。洞口は3.4m×3.2m。N30°Wの方向に発達した洞窟で,総延長560m,主洞長は400mの吐出穴である。二次生成物の発達が顕著で洞内の変化に富み,県内三鍾乳洞の1つとして知られている。カーテン・フローストーン・ストロー・ヘリクタイト・石筍などの発達がよく二次生成物の宝庫といってよい。流水は豊富で,洞口より約180mには二重構造が発達し,付近には二次生成物はない。水底までは約12mある。さらに進むと約320m地点で分岐しており,竪穴(-5m)となる。竪穴下部は迷路が発達しているがやがて水平洞に通じている。洞奥に行くほど狭くなり,水流の蛇行が顕著となる。洞の最奥部は深さ1.7mのプールとなり水没している。昭和41年町指定天然記念物となる。洞口には柵が設けられ施錠されており,入洞には町教育委員会の許可が必要とされる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7183717