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白石島
【しらいしじま】


笠岡諸島の1つ。笠岡市に属する。笠岡港の南方約12kmの海上に位置する。面積2.86km(^2),周囲10.06km。花崗岩からなり,中央部をほぼ南北に谷線が発達し,笠岡諸島中平地の比率が高い。集落は主にこの谷線に沿って形成されている。北岸に深く湾入したところに白石港があり,瀬戸内海沿岸航路の重要な港として,かつては参勤交代の西国大名の船も頻繁に利用していた。第2次大戦後,県が漁港修築事業を行い,現在は県の第2種漁港に指定されている。主要産業は海運業・石材採掘加工業・漁業である。西岸部に丁場が集中しており,古くから北木島とともに石材の産出地として知られる。国重要無形民俗文化財の白石踊りは,源平水島合戦で亡くなった人々の霊を慰めるために始まったと伝え,毎年8月14~16日の夜,島民が集まって踊る絢爛豪華な盆踊りである。島の中央には昭和17年国天然記念物に指定された鬼ケ城山の鎧岩がある。昭和9年高島・真鍋島とともに瀬戸内海国立公園の一部に指定された。同18年国名勝白石島の指定を受けた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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