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種松山
【たねまつやま】


倉敷市粒江にある山。標高259m。市街地から南6kmのところに位置し,東西約7km,南北約5kmの山系をなす。山頂付近は平坦で,頂上に一等三角点があり,ここからの展望はすばらしい。山頂付近に貝塚が発見され,古くは金刀比羅宮があったといわれるが,今はわずかに灯籠や鳥居が残っている。東部の粒江から福江にかけての谷筋は,本州四国連絡橋児島―坂出ルートの連絡自動車道が走り,曽原には水島インターチェンジが設置されている。南麓の広江地区は,企業・民間の住宅団地となっている。北麓一帯は,源平合戦藤戸の戦いゆかりの地として知られる。市街地からも近く,ハイキングコースとなっていて訪れる人が多い。またキャンプ場・観光農園(ミカン栽培)・市営中央斎場・粗大ゴミ処理場などが見られる。こうした開発による自然破壊は著しいが,倉敷市環境部の植物分布調査(昭和56年)で,シダ類以上の高等植物は129科717種にのぼり,市内では瑜伽山に次ぎ豊富である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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