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丹後山
【たんごやま】


津山市街地東部の林田(はいだ)の北に接する丘陵。標高146.6m。古生代~中生代の粘板岩・頁岩・砂岩からなり,北西麓から西麓をかすめる宮川の流れによって,西に接している鶴山(津山城址)から切りはなされた形となっている。東側は,林田の北から野介代に向けて走る低い第三紀層の丘陵に連なっている。山名の由来は鶴山に築城した森氏の重臣大塚丹後の下屋敷があったためとされている(苫田郡誌)。津山城築城後,南麓には寺院が多数並び,東寺町と称された。また宮川以東の地の総鎮守である大隅神社もここにある。その南には上之町と称する侍屋敷が造られ,さらに吉井川に並走する出雲往来に沿っては勝間田町・西新町・東新町の商家が並んでいた。現在でもこの区域は,古い屋敷町・商人町の面影が残り,城下町特有の鉤形道路も残存している。山頂には,昭和18年に津山測候所,同31年には山陽放送津山標準局のアンテナが設置された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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