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花知ケ仙
【はなちがせん】


苫田郡の奥津町・鏡野町・上斎原村3町村の境界をなす山。標高1,247.5mの県下第3位の高峰。山体は主として中生代後期から新生代前期に形成された花崗岩類からなり,中国山地準平原面が浸食削剥された後の残丘。北側斜面には高度1,000m内外の浸食小起伏面が広がる。地名の由来は「作陽誌」に「放山」とあり,中国山地特有の放牧と関連したものではないかとの説もあるが定かではない。山麓一帯は,古くから鉄穴流しによる砂鉄採取と豊富な薪炭材によるたたら製鉄の行われた地域であり,南麓の香々美川上流部にある鏡野町越畑や北麓の上斎原村遠藤では盛んであった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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