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矢寄ケ浜
【やよりがはま】


邑久(おく)郡牛窓町西南部,邑久丘陵が瀬戸内海に望む溺谷の前面に形成された砂嘴で,その背後の低湿地は丘陵から流入した土砂で埋め立てられた。浜の長さは約800m,白砂遠浅で,海水は清く澄み,犬島・小豆島を指呼の間に眺められる風光明媚なところである。昭和41年両備バスによって海水浴場として開発され,西脇ビーチの名で親しまれ,潮干狩りも楽しめる。地名の由来は,昔源平屋島の合戦で使用された多くの矢がこの浜辺に吹き寄せられたので,この名が生まれたとの口碑がある。この流れ寄った矢を取り集め,住民は矢寄明神として祀り,今も矢寄神社がこの浜の近くに鎮座している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7187156