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阿多田島
【あただじま】


厳島の南にある島。大竹市小方地区から南西海上11kmに位置する。周囲12km,面積2.4km(^2),人口464人。島中央部の高山と西の標高100mの小山地の2つの花崗岩山塊からなる。平地は両山地の間,内深浦から外深浦への鞍部に少しみられるのみである。対岸の猪子島とは昭和48年突堤でつながった。集落は島の北西岸の本浦にあり,郵便局・小学校・神社・漁協がある。島への交通は対岸大竹市小方港との間を1日5便阿多田汽船が運行する。この島の住人の生業は半農半漁であったが,大正期から昭和期にかけて鯛の縛り網,鰯網が盛んとなり,漁業が中心になった。昭和40年にはハマチの養殖が始まった。現在漁協組合員は106名で,半数の46人が専業漁家。内訳は鰯網4統,小型底引網,刺網,タコツボなどの漁労とハマチ・鯛・カキの養殖漁業。昭和45・52年にハマチが赤潮の被害を受けたものの安定した漁業収入が得られ,漁業後継者の悩みは少ないという。夏には西岸の砂浜長浦が海水浴場となる。釣客も訪れる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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