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荒谷山
【あらたにやま】


広島市の北東部,安佐北区白木町地区の北端で,国鉄芸備線井原市駅北西にある山。標高620m。高田流紋岩類よりなる。山頂付近から北山腹にかけて傾斜がやや緩やかであるが他はだいたい急である。「白木町史」によれば,南東山腹に中世の小領主であった樋爪氏の山城である日詰(樋爪)城跡がある。東麓の街道沿いにある新宮神社はこの樋爪氏が深く信仰していた社で,鎌倉期に社殿を再建したものといわれる。また,この社叢にある大イチョウは広島市最大,県内でも屈指のもので高さ30m余もあり,市の天然記念物に指定されている。なお,東麓には南から日詰・戸石・光泉寺・新宮の各古墳群が,また,南麓には下甲田・小田の両古墳群が分布し,多くの円墳や横穴式石室が確認されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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