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安駄山
【あんださん】


広島市安佐北区白木町地区の南東縁で,東広島市との境界部に位置する山。山頂に標高735.3mを示す三角点がある。高田流紋岩類よりなる。山頂はやや緩傾斜で,山麓には黒雲母花崗岩を削剥する山麓緩斜面が発達する所もみられる。山腹は傾斜が急で露岩が点在する。「芸藩通志」に「阿牟駄山,里俗に阿弥陀山とよぶ,……山頂広平にして原のごとし,廃地あり,或は寺址なりという」とある。山頂から尾根沿いに少し北に進むと,やや広い緩傾斜地が頂をなす。「芸藩通志」の村図に「般若壇」と記される所と考えられる。北西山麓は,平等寺跡や,萩原城・七郎城といった中世三田氏ゆかりの城址の存在を伝える。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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