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生口島
【いくちじま】


因島の西方にある島。豊田郡瀬戸田町および一部因島市に属す。面積は30.52km(^2)(瀬戸田町26.82km(^2),因島市東生口3.70km(^2))で,県内では倉橋島,東能美島,西能美島,大崎上島,因島に次いで第5位。人口1万3,388,うち瀬戸田町1万1,140,因島市東生口2,248(昭和50年)で,県内では因島,向島,倉橋島,能美島,大崎上島に次いで第6位。島の南と西は愛媛県で,伯方(はかた)島~大三島間は伯方瀬戸(水深40~70m)があり,上げ潮は島の周囲を東へ動き,下げ潮はその逆となる。山地は一般に北東から南西の方向をとり,古生層が山体をなし,花崗岩との接触部分で鉱石を産するが,瀬戸田鉱山では鉄マンガン重石,南生口鉱山では輝水鉛鉱があった。なお,島の北西の瀬戸田を中心に高根島や佐木島に囲まれた海面は瀬戸田港域で,東側の海面は対岸の西浦(因島市)の名をとった西浦漁港域,南岸の,東の洲江から田高根にかけての海面は生口港域。瀬戸田・生口の両港は県管理の地方港湾で,西浦漁港は市町管理の第1種漁港。島の東から南の斜面と海岸は離島振興対策地域で,北と南の海岸一帯は昭和30~40年代まで塩田があったが,現代は埋立てによる農地への転用と瀬戸内海大橋の架橋に伴う補償用地として準備されている。瀬戸田港を中心とする海上連絡は三原・尾道・今治(愛媛県)への高速艇やカーフェリー,三原―瀬戸田―井口(愛媛県),赤崎~金山,五本松~北浦間のカーフェリーがある。高速艇なら三原へ20分,今治への客船は110分で連絡する。




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「角川日本地名大辞典」
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