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井口峠
【いのくちとうげ】


別称長崎峠。広島市西区井口町の小己斐(こごい)山にある峠。標高50mの小鞍部に位置する。近世山陽道が通り,峠には一里塚が設けられ,難所として知られていた。峠道は,現在新興住宅地を通る市道となっている。「佐伯郡誌」によれば「井口の踞で行こうか立とうか」の諺を生み,寛政9年の岡岷山の著「都志見往来日記」に「八月廿三日……井ノ口に至る,折しも潮干落て浜伝ひに過る程に子乞(こごい)の山海にそばたち,厳島つくねの島々南の海上に浮ひ,風景いわんかたなし」と評している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7187681