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妹背の滝
【いもせのたき】


佐伯郡大野町の小山地区にある滝。海岸に並行する断層によって,標高100mを緩流してきた毛保川は約60mの落差で海岸平野に落ちる。30mを一気に落下する豪快な滝と50mを幾筋もの白糸を垂らすように落下する清楚な滝が並ぶので,雌雄瀑(芸藩通志)とか夫婦滝ともいう。数十mの急崖下に大頭神社がある。「芸藩通志」に「大頭社は,厳島社と同年に建といふ,厳島兼帯七社の一なり」とある。南の尾根にある城山(265.6m)は門山城跡。「芸藩通志」に「大野弾正所居」「門山麓,天文廿三年,吉川元春,陶晴賢が家人等と合戦の地」の記録がある。大頭神社前から自動車道が通じる。滝の上部には妹背遊園地がある。小さな貯水池を中心に貸しボート・釣堀・休憩所がそろい,キャンプもできる。日曜祭日は家族連れや若者グループでにぎわっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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