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牛頭山
【うしずやま】


広島市安佐北区安佐町北部にある山。標高672.6m。南の本串山に尾根を延ばし,かつての飯室(いむろ)と小河内の境をなす。山頂は2つの堅い花崗岩が東西に岩峰をなし,あたかも牛の角を思わせる。北西の滝山(693m)を結ぶ線より南西側は急峻な山地と深い谷が太田川に至るが,北東側は標高400m程度のなだらかな丘陵地帯で,多くの集落と農地が展開している。「芸藩通志」には,「牛頭山・養山,並びに小河内村にあり,共に大永年間,武田刑部が弟,小河内弥太郎これに居る」とある。牛頭山には小河内氏の山城があった。養山は,北西麓にある標高400mの丘で,一本松が立つ弥太郎塚があり,近くに養山八幡宮もある。東側斜面には,ゴイサギの集団営巣地があり,標高300mあまりの地はサギ山と通称する。北麓の丘陵に広島市青少年野外活動センターと広島市こども村が建設され,情操教育の場となりつつある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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