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宇山野呂
【うやまのろ】


県北東,比婆郡東城町の南部にある石灰岩台地。大字戸宇と帝釈宇山にまたがり,南北3km,東西2kmの範囲をもつ。東城町市街の南西に比高約100mの第三紀堆積物(備北層群)が載る平坦面があり,それより一段高い面が宇山野呂で標高500mである。白色の鮞状石灰岩や結晶質石灰岩を主とする古生代二畳紀の地層からなり,宇山野層と名づけられている。多くのドリーネが発達する波状地は所々,牧場に利用されているが,クマザサを林床にもつ雑木林が広がる。北東部で石灰岩の採掘が盛んに行われるが,自然のまま残されている。南東に三原野呂が続き,南西に約4km延長すると帝釈峡に至る。北端を中国自動車道が通り,帝釈峡の入口に当たる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7187831