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多飯が辻山
【おおいがつじやま】


県北東部,比婆郡東城町の中央部にある山。標高1,040m。栗田・塩原・内堀の3大字境をなす。地質は,岡山県境より西に広がる白亜紀花崗岩類。東西を東城川に刻まれ,南北に細長い尾根をもつ山塊。標高600m余の丘陵上に突出する1,000m級山地の南端で,南に東城町の主部が展開する。山頂の祠は牛馬神を祀り,大山(大仙)さんと呼ばれる。大山さんは,山腹で牛を放し飼いにすることが多かったので,牛の無事を祈るため,牛を祀る伯耆大山の大仙智明権現の分霊を祀る神社で,塩原の多飯山医王寺の鎮守社でもあり,伯耆大山寺の直轄御免拝所として近隣一帯の大仙信仰の中心であった。牛馬安全・五穀豊作を祈念する大山供養田植は,県無形民俗文化財。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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