角川日本地名大辞典 中国地方 広島県 12 大土山【おおづちやま】 大都智(おおつち)山,小槌(おづち)山とも称した(芸藩通志)。双三郡三和(みわ)町・高田郡甲田町・同郡向原町の境にある山。標高800.1m。白木山塊に属し,流紋岩からなる。山頂付近には念仏岩や潜(くぐり)岩などの珍しい岩があり,展望もよい。「芸藩通志」には「当郡第一の高山にして封山なり,麓は……凡十余村に亘る。半腹以上は只草のみ生ひ,絶頂より,両備雲石の地を見るといふ」とある。特に南側の展望がよく,板鍋山・カンノ木山・鷹ノ巣山がよく見渡せる。西麓には,昭和48年5月県民大土山いこいの森がオープンしている。いこいの森には論山堤(享保年間に築かれた灌漑用水池)を中心に,登山路・遊歩道・自然探究路・キャンプ場などがある。 KADOKAWA「角川日本地名大辞典」JLogosID : 7187989