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大奈佐美島
【おおなさみじま】


広島湾の南出入口に位置する島。佐伯郡沖美町に属す。東西に長く面積0.73km(^2)。西は厳島と厳島海峡,南は能美島と奈佐美瀬戸に隔てられ,その中間に浮かぶ。北にはかつて小奈佐美島と呼ばれた絵ノ島がある。江戸期の「能美島志」には「渚干島」とあり,東部に恵比須の祠があることが書かれている。無人島であるが,戦後一時江田島から開拓に入っていたことがある。現在は土木建設会社が土石採掘権をもち,海面埋立て工事の土石を供給している。この島の土石は広島湾西部開発団地埋立てに大量に使用された。そのため花崗岩からなる島は最高標高90.7mあったが削平され,形を変えた。最近また海田湾の埋立て工事が開始され,島の姿はさらに変わろうとしている。島の周辺は牡蠣筏が浮かび,沖の海峡,瀬戸は海上交通の要衝。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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