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小野池
【おのいけ】


東広島市志和町別府(しわちようべふ)にある池。囲川水系に属す。堤高12m,満水面積9.5ha,有効貯水量52万4,000m(^3),灌漑面積42haの農業用溜池。明和2年,水不足に悩まされた志和西村を救うため,当時の賀茂郡志和東村庄屋で近郷数か村支配の割庄屋をも務めていた黒川三郎左衛門は,志和西村の上流に当たる別府村内の小野ケ原の地に池を築造。「芸藩通志」によれば,上流より,小野原池・小野原新池・小野原大池という3つの池があり,これらを総称して,小野ケ原池といっていた。三郎左衛門は,文化2年没,享年83歳であった。志和町の貞岡八幡神社裏山に彼の報徳碑がある。現在の小野池は,昭和27年貯水量増加のため新堤が造られ,従来の3池を統合した大池となった。現在は市民の憩いの場ともなっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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