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御神山
【おんがみやま】


県北東部,比婆郡東城町南西,帝釈未渡(たいしやくみど)にある山。標高889m。東側の帝釈台地を含む標高500m余の吉備高原面の小山で,高梁川上流の帝釈川が深く削り,北東に帝釈峡が近い。古生代の堆積層や幾層もの石灰岩層が混在する地域の中で,この周辺は中生代の花崗岩類が分布する。伝説によれば,この山は鬼の住み家で,帝釈峡の象徴である天然橋の雄橋は彼がこの山の巨岩で造ったとされる。雌橋は,夜が明けたため未完成で,途中まで運び出された巨岩が麓にある岩石といわれ,その岩は一駄岩と呼ばれる。「芸藩通志」には,「未渡村……西に鬼神山といへるありて,其他四方皆低山なり」と記載されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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