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鹿島
【かしま】


かつては慶賀島とも呼ばれた。安芸郡倉橋町南端の島。面積2.68km(^2),人口768。島名由来については源平合戦で源氏方が平家を壇之浦に滅ぼし,その帰途,連れ帰った鹿をこの島に放ったことによるという話が伝わる。島の地形は急峻で,最高点は標高200mに達する。集落は北から瀬戸・家之元・砠之元,南端に宮之口がある。瀬戸は漁業中心であるが,他の集落は半農半漁である。昭和50年鹿島大橋が東の鹿老渡との間に完成し,倉橋島と陸続きとなった。そこで釣客が増え,瀬戸は観光漁業が盛んになり,民宿が続々とできた。他方,宮之口は架橋により船便がなくなり,車がなければより不便な所となった。漁業は鰯網が2統残る。農業はかつては麦とイモ栽培であったが,ミカン栽培に変わり,段々畑が山頂まで石垣を築くが,近年の価格低落から畑を放棄するところも出ている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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