100辞書・辞典一括検索

JLogos

11

蚊無峠
【かなしとうげ】


東広島市西条町福本と豊田郡安芸津町三津の境にある峠。蚊無奥山北の標高380mの鞍部に位置する。県道が峠道となる。峠付近の山稜が藪と化し,蚊の群がる地であることによる命名と考えられる。古代において北方の西条盆地に安芸国府や国分寺が建立され,「和名抄」の賀茂郡香津郷故地とされる三津の地への官道として利用され,中世には福成寺の参詣などに利用されていた。近世には山海の物資の交通路や安芸津杜氏の通行にも利用された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7188274