100辞書・辞典一括検索

JLogos

7

上勝成山
【かみかつなりさん】


佐伯郡佐伯町の中央津田にある山。津田盆地の南方,同郡大野町との境近くにそびえる。約1kmはなれた2峰からなる。東側が標高684mの上勝成山,西側の低い方が下勝成山で標高652.2m。鞍部は標高550mの峠をなし,両山を合わせて通称勝成山という。古生代の花崗岩よりなる山塊は著しい風化浸食作用を受けている。標高約300mの佐伯高原が丘陵をなして広がる小起伏面上に突出する山頂は残丘状を呈する。東西に長い屏風のように屹立する山頂は至る所に堅い岩盤が露出する。「芸藩通志」に「勝成山,津田村にあり,陶弾正勝成所居」とあるのが由来。なお,「国郡志書出帳」には「勝成山,右城主相知不申,尤陶尾張守殿出城之由申伝」とあり,定説は得られていない。アカマツ林が広がる山腹に林道が敷設され,上勝成山頂のテレビ塔に通じる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7188340