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寒曳山
【かんびきやま】


山県郡の北東部,大朝町にある山。標高825.8m。山頂の北1kmに島根県境をひかえる。山頂部には平坦面,山裾には山麓緩斜面が発達。その山容から大朝富士とも呼ばれ,苗取りの囃歌にも「わしが心は寒曳山よ,ほかにきはないまつばかり」とうたわれて古くから親しまれてきた。山は落葉広葉樹や松におおわれるが,稜線には草地が広がる。山頂からははるかに三瓶山や日本海を望むことができる。北東斜面にはスキー場・オリエンテーリングコースが設置され,山菜摘みや紅葉狩でにぎわう。大朝町の中心部を見下ろす南麓の高台には,正和2年関東から西遷した吉川氏の初期の居城であった駿河丸城跡がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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