100辞書・辞典一括検索

JLogos

9

雉子ノ目山
【きじのめやま】


山県郡の北東部,大朝町にある山。標高897.2m。中腹以上はブナやクリといった落葉広葉樹に覆われるが,東斜面から高田郡境にかけてスギやヒノキの造林が進む。山の南東,外原川の上流に周囲から隔絶された棚原という戸数3戸の集落がある。ここでは昭和40年頃まで,豊富な木材資源を利用して炭を焼き,鉄道枕木用の栗材を切り出していた。材木は川沿いに車道がつけられる昭和31年までは川流しによって搬出したという。西麓の大朝町宮迫には天磐門別神社がある。伝承には,この祭神手力男命はもと雉子ノ目山中腹の黒滝に鎮座していたが,夜々今の神社のある辺りを怪光が照すので,人々が現在の地に降下を願うと一夜のうちに黒滝から移られたと伝える。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7188572