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経小屋山
【きょうごややま】


「けごややま」ともいう。広島市南西方,佐伯郡大野町の南端にある山。標高596.6m。黒雲母花崗岩よりなる。地形学的には佐伯高原として区分できるが,北部にある極楽寺山や野貝原(のうが高原)と異なり小起伏面の発達が悪い。山頂・山腹には花崗岩の裸岩が散在し,天狗の岩などの名がつく。南山腹は急傾斜で土石流災害が発生しやすい。西山麓には南北方向の断層が走り,断層沿いに恵川が流れる。山頂はススキの台地で,展望台から瀬戸の島々や西方の三倉岳も望め,登山家に親しまれる。また,山頂から北へ森林の中を経小屋山森林公園登山道と名づけられた自動車道が建設されている。南山麓の旧国道の難所四十八坂は幕末の古戦場で,牛鬼が出るという伝説がある。東山麓にある城山は中世の山城跡で,付近には名所や伝説が多い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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