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己斐峠
【こいだお】


広島市西区己斐上3・5丁目と佐伯区五日市町石内との境にある峠。大茶臼山南麓の鞍部に位置する。標高210m。市道が峠道となる。「芸藩通志」には「筑前宗像に許斐村ありて許斐の神社を置く」とあり,正治元年12月日付の伊都岐島社政所解(新出厳島文書)には「己斐村二反」とあり,厳島社領として国衙領から移行した。厳島社は佐西郡一円をやがて神領としたため,この峠を物資が往来した。峠道は現在整備され,バスが運行されている。かつて市内中心部にあった浅野家の菩提寺国泰寺はこの峠付近に移設された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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