100辞書・辞典一括検索

JLogos

8

高根島
【こうねじま】


三原湾南の佐木島の西にある島。豊田郡瀬戸田町に所属する。面積5.78km(^2),人口910(昭和50年)。島の北側は,三原沖から大久野島を経て木江沖を南下する三原瀬戸で,古くからの重要な航路。島と本土との間の狭水道は青木鼻にちなんで青木瀬戸といわれ,3~4ノット程度の潮流。北東から南西へ横たわる島の南には高根山があり,集落は島の南東側の海岸の丘陵付近にある。瀬戸田水道を挟む対岸は同町の沢や瀬戸田で,昭和45年7月には沢から高根へ全長205mのアーチ型釣橋の高根大橋が架設された。八朔・ネーブルなどの柑橘園は,海岸から山腹へ向かって緩斜的に100m(高度)付近まで広がる。「芸藩通志」によれば,江戸末期には20石以下の船28艘があったといい,船蔵も設置され,現在の中心集落の北寄りの浜新開付近には塩浜もあった。海岸を周遊するのは県道で,松岡川(高根大橋付近)は砂防指定区域。16世紀中興の八幡神社や開基の長全寺がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7188840