100辞書・辞典一括検索

JLogos

14

黄葉山
【こうようざん】


紅葉山とも書く。深安郡神辺(かんなべ)町にある山。標高122m。山陽道の宿場町であった神辺町の街の南に接し急傾斜をなす。山頂からは神辺平野を一望でき,西・南・北方へと遠望もきく。そのため,かつて山頂には神辺城が置かれ,交通の要衝でもある。城は道上城とも呼ばれ,建武2年備後の守護朝山次郎左衛門の築城による。以後約300年備後国守護所が置かれた。元和5年福山城築城に伴い移築され姿を消した。山頂には郭・空堀・石垣・礎石・井戸など遺構があり,現在は史跡公園。東側の尾根には神辺町立歴史民俗資料館がある。この資料館は当初,山頂の城跡に建てる計画であったが,史跡保存を進める神辺郷土史研究会の運動が実り変更された。山麓には天別豊姫神社,県史跡菅茶山の墓がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7188861