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五輪山
【ごりんざん】


山県郡の西部,加計(かけ)町にある山。標高832.7m。南北に延びる稜線は南では加計町の中心街の背後へ,北では標高700~800mの小起伏面を形成して同郡戸河内町へと続く。西には滝山峡の深い峡谷を隔てて大箒山がある。かつて加計の街より五輪山北方の戸河内町猪山(いのしやま)への交通路は滝山峡を避けて五輪山中腹を越える山道が使われた。伝承には,その昔五輪山に禅宗の寺院があり,立派な僧侶も沢山いて隆盛を極めたと伝えられ(加計町史資料),猪山へ通じる峠に寺屋敷の地名が残る。また山頂付近には五輪塔があり,山名はこれに由来するという。太田川筋は杉の産地として知られ,その支流である滝山川に面した斜面を中心にスギ・ヒノキの造林地が広がる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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