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権現山
【ごんげんやま】


山県郡の東部,千代田町にある山。標高590m余。平家ケ城山を主峰とする山塊の一峰で,平家ケ城山から西へ延びる稜線上の峰。この山塊は町内を流れる江の川とその支流志路原(しじわら)川に挟まれてその中央に位置する。山は松や落葉広葉樹の雑木からなるが,江戸期以来,俗に「はげら」と称するはげ山が広がり,平家ケ城山との間に水源を発する地面川が大量の土砂を流出させ,流域の春木はしばしば水害に襲われた。昭和11年からはげ山の復旧事業が6年間にわたって行われ,その事業面積は旧八重町で72haにのぼった。現在,流域の山林は保安林に指定され,土砂の流出も治まった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7188967