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権現山
【ごんげんやま】


高野辺山ともいう。神石(じんせき)郡油木町の中央,神石郡のバス交通の要衝である油木市街地の南にそびえる山。標高は明治34年版地形図では677mとされていたが,昭和47年版によって683mに改められた。第三紀鮮新世に形成された吉備高原が浸食され,硬い古生層チャートからなる部分のみが現在の孤立した山頂となった。中世には高野辺氏の居城となった。はじめ東油木の井上城にいた高野辺左近将監景元がここに城を築いた。景元の子景縷は尼子氏の麾下であった。次の五郎左衛門の代,天文年中に備中成羽へ移った。「神石郡誌」に「城山は油木市聚の西南を画り山容最も悠揚,絶巓平坦城址にして傍に井戸なりと伝へ湧水あり」という。山頂付近に今も神社が残る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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