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佐木島
【さぎしま】


三原湾沖にあって,因島の西,生口島の北に位置する島。三原市に属し,島域は鷺浦町須波・鷺浦町向田野浦に及ぶ。面積8.76km(^2),人口2,034(昭和50年)。北に面積0.5km(^2),人口61(昭和50年)の小佐木島がある。小佐木島と当島の間が柄鎌瀬戸で,佐木港はそこから佐木島の東岸沖合いを南下して須ノ上の集落の沖まで広がる。三原内港―鷺(佐木島須波)―重井―西浦―田熊―宇和部―土庄の航路や,三原内港―小佐木―向田(向田野浦)の航路があって,カーフェリーが通い,尾道糸崎港との関係も深い。小佐木・佐木島ともに中生代白亜紀の広島型花崗岩で構成され,前者には76mと72mの小丘が中央と東にあり,当島には中央部に山峰が集まり,焼山・狗山・大平山などがある。塩田はかつて鷺・須ノ上・向田などに開かれたが現在はない。芋と麦に木綿の栽培があり,肥料は重井や忠海から入手し,重井から須ノ上へ出作りをしているが,かつては塩田も貴重な現金収入源であった。島名は神功皇后が鷺群をみての命名ともいう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7189053