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猿喰山
【さるまみやま】


さるばみ山ともいう。山県郡千代田町にある山。標高796.1m。流紋岩からなる海見山塊の一峰であり,南に海見山,北西に竜頭山・燕岩など,海抜700~800mの急峻な山々が高田高原と豊平高原の間にそびえ,陰陽の分水界をなす。山は南北朝の観応元年,南朝方の武士がたてこもった城跡で,「陰徳太平記」に「山形又六為継,壬生六郎三郎入道道忠以下の輩猿喰山の城に籠るの間,同八日実経押寄する所に両城の敵打出」と見える。城跡は昭和18年県史跡に指定。山は松や落葉広葉樹の雑木林に覆われる。山頂からの展望は開け,遠足やハイキングの地として親しまれている。昭和39年,山頂にテレビ中継塔が建設されるとともに車道が東麓別所から通じた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7189099