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城山
【じょうやま】


山県郡の東部,千代田町と豊平町の境にある山。標高668m。海見山塊の一峰で,竜頭山・海見山などが南東から北西に連なる。南西斜面は落差200mの急崖となって豊平高原上にそびえ,山麓には緩斜面が広がる。城山は古くは笠天(かさま)山と呼ばれ,「芸藩通志」に「永正中,笠間幸信,弟幸親が所守」とある。この城が攻撃され防戦に努めたが,ついに落城したという伝説がおすべり谷・火の峠等の地名とともに残る。城の遺構は浅い皿状の谷を挟む2つの峰にまたがって東西300mの範囲に郭跡や石垣を残す。現在,山は松や落葉広葉樹に覆われて登る者もほとんどいない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7189300