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白糸滝
【しらいとのたき】


佐伯郡宮島町にある滝。厳島神社の南西600m,標高100mの地点で,弥山に発する白糸川に懸かる。弥山原始林の中を流れる白糸川には小さな滝が多いが,この滝は最も大きく,上段が12m,下段が9mの落差をもち,黒雲母花崗岩の硬岩域に形成されている。白糸をかけたような滝で,かつては蛍の名所として知られ,滝宮の水蛍として厳島八景の1つに数えられていた。滝の近くに湍津姫命を祀った滝宮神社と御幸石という巨石があり,石の上に立って治承3年高倉上皇が滝を見た地とされている。一帯はモミ―ミミズバイ群落やアカマツ―クロバイ群落の林となっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7189319